魔性の女

以前、勤めていた会社に 
信じられない位、モテ女Mさんが いました。
後にも先にもこれだけモテる女性は見た事がありません。

奥菜恵と滝川クリステルを足して2で割って、
もっと柔らかくした感じで、
私より、一回り年下でした。

一緒に飲みに行けば、
デザートやら、おかずのサービスは あたりまえ。

毎週、取引先の男性のメアドは 
最低、2つ は交換してましたし、
展示会のモデルのコンパニオンの女性よりも 
カメラ小僧から人気がありました。

何でこんなにモテるのか?
観察してみると、
とにかく表面上、間口が広いです。
これだけモテると、敷居が高くなって、
男性は近寄り難くなるのが 
普通ですが、

「誰でも 拒絶しないで受け入れますよ~」
こんな感じを醸し出すのが、
とても上手で、 世の男性に
「おれでもイケるかも?」と感違いさせる
天性のテクニックを持っていました。

実際には、イケないんだけどね~(笑)
まさに 魔性の女です。

Mさんは 2年前に彼氏がいましたが、
一番、恋愛の楽しい絶頂期に、
彼女がした 小さい過ちが原因でこの彼と突然、
破局を迎える事になってしまい、
彼にとっても失恋でしたが、
彼女の過ちが、どうしても許せなかったのでしょうね。
この昔の彼、A君は、同じ職場の違う部署にいました。

その後、彼女には、星の数ほど出会いがあり
いつも誰かと浮いた話がありましたが、
彼女のハートの中には、
この昔の彼、A君がずっと居座っていました。

だから他の誰とも長続きしなかったのです。
頭(マインド)だけなら、
すぐに別の男性に切り替える事は可能です。
けれども それが、ハートでもすぐに出来るとしたら・・・

ハートが壊れているか、
もしくは、ハートに全然誰も入ってないから 
出来るだけです。
ある時、A君が、海外転勤で会社を去る事になり、
Mさんはこの話に動揺して、
「行く前にもう一度、話した方がいいかな~」
と悩んで、相談してきました。

多くの友人の意見は、
「Mさん位、モテたら
もっといい話は沢山あるから、ぶり返す必要はない」
でした。

でも 私は違うな~と思いました。
A君がこのまま海外にいってしまうと、
Mさんのハートの中には長い間、
この絶頂期の楽しかった時の 幻想の彼が 
居座り続けます。

そうしたら、
どんなに間口が広くても、素敵な男性が登場しても 
彼女のハートに入る隙間がなくて、
チャンスを逃す可能性があると 思いました。

もう一度、話すのは、またつきあう為じゃないです。
幻想を消して現実を見るためです。

A君は ステキな男性だったかもしれませんが、
彼女を許せず 度量が狭かった訳です。

「こんな男がハートにずっと居座ってどうするねん!」
これが私の意見でした。

Mさんはこの話を聴いて「彼と話す」と決心しましたが、
彼の部署の前に行くと、
怖くなって「やっぱり出来ない。止める」
この繰り返しで、A君が仕事を辞める最終日になってしまいました。

「こりゃイカン」と思った 
みのりおばちゃん(私)は、
ズカズカとA君のいる 部署に突入。
「すいませ~ん A君出てきて~ 
Mさんが話あるねんて~」 と 
大声で叫んじゃいました(笑)

Mさんは 私のこの大胆な行動に 
わなわな震えて走って、逃げ出したけど・・

結局、2年ぶりで、A君と言葉を交わした。
「彼と、最後に話せて良かった・・」と、
震えながら言った Mさんの姿は、
魔性の女ではなく、
ただの純粋な恋に傷ついた少女の姿でした。

そして、話した後は気持がすっきりして、
思ってた程、
気持ちが揺れない事に気づいたと云いました。
幻想の彼じゃなくて、今の本当の彼に触れて、
ハートから 彼が出ていってOKなのだと確認出来たんです。

ハートから勇気を出して、
幻想を追い出す事も時には必要です。

特に恋の場合はつきあう為だけに
人と出会うばかりじゃありません。

幻想を追い出す為に出会う事だってありますよ。

そしてめでたく魔性の女復活(笑)
今では、新しい恋を受け入れて 2児の母です。

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魔性の女

以前、勤めていた会社に 
信じられない位、モテ女Mさんが いました。
後にも先にもこれだけモテる女性は見た事がありません。

奥菜恵と滝川クリステルを足して2で割って、
もっと柔らかくした感じで、
私より、一回り年下でした。

一緒に飲みに行けば、
デザートやら、おかずのサービスは あたりまえ。

毎週、取引先の男性のメアドは 
最低、2つ は交換してましたし、
展示会のモデルのコンパニオンの女性よりも 
カメラ小僧から人気がありました。

何でこんなにモテるのか?
観察してみると、
とにかく表面上、間口が広いです。
これだけモテると、敷居が高くなって、
男性は近寄り難くなるのが 
普通ですが、

「誰でも 拒絶しないで受け入れますよ~」
こんな感じを醸し出すのが、
とても上手で、 世の男性に
「おれでもイケるかも?」と感違いさせる
天性のテクニックを持っていました。

実際には、イケないんだけどね~(笑)
まさに 魔性の女です。

Mさんは 2年前に彼氏がいましたが、
一番、恋愛の楽しい絶頂期に、
彼女がした 小さい過ちが原因でこの彼と突然、
破局を迎える事になってしまい、
彼にとっても失恋でしたが、
彼女の過ちが、どうしても許せなかったのでしょうね。
この昔の彼、A君は、同じ職場の違う部署にいました。

その後、彼女には、星の数ほど出会いがあり
いつも誰かと浮いた話がありましたが、
彼女のハートの中には、
この昔の彼、A君がずっと居座っていました。

だから他の誰とも長続きしなかったのです。
頭(マインド)だけなら、
すぐに別の男性に切り替える事は可能です。
けれども それが、ハートでもすぐに出来るとしたら・・・

ハートが壊れているか、
もしくは、ハートに全然誰も入ってないから 
出来るだけです。
ある時、A君が、海外転勤で会社を去る事になり、
Mさんはこの話に動揺して、
「行く前にもう一度、話した方がいいかな~」
と悩んで、相談してきました。

多くの友人の意見は、
「Mさん位、モテたら
もっといい話は沢山あるから、ぶり返す必要はない」
でした。

でも 私は違うな~と思いました。
A君がこのまま海外にいってしまうと、
Mさんのハートの中には長い間、
この絶頂期の楽しかった時の 幻想の彼が 
居座り続けます。

そうしたら、
どんなに間口が広くても、素敵な男性が登場しても 
彼女のハートに入る隙間がなくて、
チャンスを逃す可能性があると 思いました。

もう一度、話すのは、またつきあう為じゃないです。
幻想を消して現実を見るためです。

A君は ステキな男性だったかもしれませんが、
彼女を許せず 度量が狭かった訳です。

「こんな男がハートにずっと居座ってどうするねん!」
これが私の意見でした。

Mさんはこの話を聴いて「彼と話す」と決心しましたが、
彼の部署の前に行くと、
怖くなって「やっぱり出来ない。止める」
この繰り返しで、A君が仕事を辞める最終日になってしまいました。

「こりゃイカン」と思った 
みのりおばちゃん(私)は、
ズカズカとA君のいる 部署に突入。
「すいませ~ん A君出てきて~ 
Mさんが話あるねんて~」 と 
大声で叫んじゃいました(笑)

Mさんは 私のこの大胆な行動に 
わなわな震えて走って、逃げ出したけど・・

結局、2年ぶりで、A君と言葉を交わした。
「彼と、最後に話せて良かった・・」と、
震えながら言った Mさんの姿は、
魔性の女ではなく、
ただの純粋な恋に傷ついた少女の姿でした。

そして、話した後は気持がすっきりして、
思ってた程、
気持ちが揺れない事に気づいたと云いました。
幻想の彼じゃなくて、今の本当の彼に触れて、
ハートから 彼が出ていってOKなのだと確認出来たんです。

ハートから勇気を出して、
幻想を追い出す事も時には必要です。

特に恋の場合はつきあう為だけに
人と出会うばかりじゃありません。

幻想を追い出す為に出会う事だってありますよ。

そしてめでたく魔性の女復活(笑)
今では、新しい恋を受け入れて 2児の母です。

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